無限塾には、様々なプロフェッショナルを持つ大人や才能あふれる子どもたちが、合気道を学ぶことで日々の困難に打ち勝ち人生を豊かにしていこうとしています。
「生徒インタビュー」の第2回は、2022年1月から発足した鎌倉道場のKurosawaさんに、合気道で何を得たのか訊きました(文、撮影:すがわら)。
養神館合気道9級、合気道歴半年。普段はファンドマネージャーとして外資系金融会社に勤務し、日本の上場企業小型株の運用、投資を行う。趣味は歴20年のサーフィンと楽器の演奏。
日本の伝統に漠然とした興味があった
——合気道を始めたきっかけは何だったんですか?
もともと、日本の良い伝統に憧れがあって、昔から武術や武道をやってみたいと思っていました。
そんなときに、バス停近くの掲示板に貼ってある無限塾のポスターを発見して、そこから問い合わせをして始めました。
——日本の伝統に憧れていた背景にはどんなものがあったんでしょうか?
武道の経験は学校の授業で剣道とか柔道を学んだくらいなんですが、礼儀を伴うのが良いなと思ったんです。あと、禅にも興味があり、高校生の頃は禅問答を読んだりしていました。
ただ、それが何故?と言われると大きな理由があるわけではなく、本当に感覚的な部分が大きいんだと思います。
合気道には、ロジカルに学びステップアップする楽しさがある
——鎌倉道場のほぼすべての稽古に参加されてますね!どうしてそんなに熱心なんですか?
やってみたら面白かったというのが一番です。
私からしたら、合気道の技って無限にあるんじゃないかと思うんですが、それでも簡単な技を覚えたら次は少し難しい技、と徐々にステップアップできる面白さがあるんです。級が上がっていくのも含めて、上達するためのステップが見えることが私にフィットしていました。
あと、合気道は体系的にできているし、無限塾がテキストを作って手順をまとめてくれているので武道経験がない私には助かりました。
——合気道は意外に体系的につくられているんですよね!それが伝わっているのがとても嬉しいです・・・
たぶん「見て覚えなさい」だと私は続けられなかったかもしれません。
合気道を知らない人からすると、何をしているのか結構分からないと思うんです。だから、「これを覚えたら、次にこれができるようになる」とロジカルに全体像が見えてくるのはとてもいいですよね。
——ロジカルに物事を捉えようとするのは、お仕事の影響もあるんですか?
仕事は投資におけるリターンとリスクを考えて、一回ではなく継続的に勝ち続けるプロセスを構築することが大切です。そのためには根拠を持たないと改善できないので、その点ではロジカルに物事を考える癖がついているんだと思います。
「構え」を意識することが日常に
——合気道をやって、何か日常で変わったことはありますか?
背筋を伸ばして歩くようになりました。今は在宅勤務なので、娘の送り迎えをするんですが、帰りに近くの鎌倉宮で御祈りするんです。その時に、クリス先生が講習のときに教えてくれた、歩くように構える、というのを思い返しながら背筋を伸ばして歩いています。
あとは、仕事の休憩中にお茶を沸かす際、ほんの1〜2分の間に基本動作の練習をしてます。子供が遊びで真似て突っかかってきたりしますが、妻は何してんの?って感じです(笑)。
——合気道を日常に活かすにはまずは意識することからですもんね
意識という点では他に、家庭内の小さな対立があった時は、引いたほうが良いかなと思えることが多くなりました。これもできるというよりは、意識をするようになったことの一つです。
あと、平常心。稽古でよく教わるんですが、1人でできても相手がいると途端にできなくなること多いんだなと。人と対したときの心の感覚が全く違うことに気づけたのは大きな学びでした。
——ありがとうございました!またみんなで飲みに行きましょう!
ありがとうございました!それも稽古に通う目的の一つのですね(笑)!
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